”子どもの心”について

保育園で生活をするお子様達は、自分の思いを上手に言葉を使い伝えることがまだまだ難しい年齢です。0歳児の赤ちゃんだけでなく、言葉を使うようになった幼児部のお子様でも、言葉を選んで自分の気持ちを伝えたり、状況を相手に説明するなど、言葉を使ってコミュニケーションを取りながら生活することは難しいものです。子どもの気持ちがよく分 からずに大人が戸惑い悩んでしまったり、また、子ども同士がうまく思いを伝えられずに、お友達と喧嘩になってしまうのも当然ですよね。

子どもの思いを理解し受け止め共感したり、時には気持ちに寄り添いながら言い聞かせる等、子どもの心を感じながら子どもの身になって考えていく生活は、子育てのコツとも言えます。そして、たくさん共感してもらえた心の基盤が、今後の心の成長の糧となっていくようです。

1歳児 S君

新入園児のお子様が朝泣きながら担任の所へ手を伸ばしていました。担任は「えらいね!ママバイバイだね!また来るもんね!遊ぼー !」 と励 ま している姿 を じーっと見ていたS君、「あい!」と自分が手に持っていた車の玩具を手渡そうと差し出します。「S君ありがとう!」「どうぞだって良かったね!」と担任、それでも泣き止まないので今度は可愛い小さな手で〝いい子 いい子 ″ をす るように頭を撫で始めました。こんなに小さくてもしっかり共感!とても微笑ましい姿にみんなで癒された一コマでした。

お子様達の仕草や目線・表情・会話・行動などから感じる”子どもの心”をお伝えしたり、ご家庭で感じられた姿もお知らせ頂きながら、皆様と一 緒に”子どもの心”の理解を深めていきたいと思います。

副園長 若山 望
(「櫻」おひさま 2023年5月号より抜粋)

次年度の学年の姿を感じる成長

今年度も残り1か月となりました。最近のお子様達からは、次年度の学年の姿を感じる成長を多く見かけます。

<4歳児 Mちゃん>

事務所にお友達と2人で紙をもらいに来ました。 「A4のかみを10まいください!」私が 「じゃあ数えててね」と言って1枚ずつ順番に手渡していきました。お友達は私の手から離れる時に数えています。
「1・2・3・4 ・・・」するとMちゃん「ちがう 1・2、1・2 でしょ!」と自分の手に渡された時にカウントします。もうすぐ5歳児になる2人がどのように折り合いをつけるのか、私はあえてそのまま何も触れずに渡し続けました。Mちゃんの言葉を気にせず、私の手から数えるお友達の唱え方に合わせ始めたMちゃん、「・・・9・10! これでおわりだよ。5まいずつだ!」「おしまい?大丈夫?」と尋ねる私に、「うん!」と2人で声を合わせて意気揚々と保育室に戻っていきました。

<5歳児T君>

花粉症があり事務所に目薬をつけてもらいに来ていました。つけ終えた後になかなか保育室に戻りたがらないT君。看護師に聞くとお友達に泣いていると思われるのが嫌だということでした。そこで私はT君の気持ちに共感した後 「じゃあさ、“だって花粉症だからしょうがないんだもん!” ってみんなに言ってみたら?」と提案しました。すると「そっか!」と急に立ち上がり「だってかふんしょうだからしょうがないんだ・・・」と何回も呟きながら階段を上がっていきました。

どちらの例も心の発達がしつかりと読み取れる事例です。

“人はみな感情があり、その場の状況に合わせて自分の気持ちと折り合いをつけていく”
子ども達の心の成長は、私達大人に改めて人の中で生きる力の学び直しをさせてくれています。

副園長 若山 望
(「櫻」つくしんぼ・そよかぜ 2023年3月号より抜粋)

発語前でも…

今月は保護者の方から頂いた“子どもの心’’をご紹介させて頂きます。

1歳4か月Eちゃん

おねえちゃんが怒られて泣いてしまった時に、近くにいたEは側にかけより、まるで「どうしたの?だいじょうぶ?」と言っているように、なでなでしてあげてギューしてあげていました。 なんて優しい子なんだ…と泣きそうになったのと、1歳でこんな気遣いができるんだ!と感動し ました。

1歳3か月H君

会場から出て行こうとするH···。みていると出口でピタッと止まり、それ以上行かない感じ・・・「いっていいのかな?どーしょーかな?」と考えているような後ろ姿で見ていて感心しました。

どちらのお子様も姿が想像できますね。言葉で発することはまだまだ難しい年齢です。でも、こうして近くにいるご家族が心を読み取り、受け止め、理解してもらえる経験の積み重ねが、発語やコミュニケーション、そして、何より豊かな心の育ちに繋がります。

このようなご家族の温かな見守りが嬉しいです!

副園長 若山 望
(「櫻」つくしんぼ・そよかぜ 2023年2月号より抜粋)

あけましておめでとうございます

“日本の社会が人々に温かく、一人ひとりが安心して心穏やかに過ごせる暮らしを願う”
今年も祈願してきました。

“子ども達がのびのびと安心して過ごし健やかに成長できる場所でなければならない保育園、そしてそこにいる大人(保育士のみならず)は、“子ども達が安心して自己発揮し、明るく楽しく過せるように環境を整えながら、全ての子ども達を可愛がり愛情あふれる関わりを重ねられる人でなければならない’’、改めて子ども達の育ちを保障する大人の責任についても、深く心に刻む年明けでした。

「あけましておめでとうございます!ことしもよろしくおねがいいたします!」
背筋を伸ばし、相手の目を見てはっきりとした口調で堂々とご挨拶、お辞儀もきちんと行う5歳児。お正月、ご家族にたくさん褒めてもらえたことがうかがえます。年末年始休み明け、久しぶりの登園日に「泣いてしまうので は?」と、乳児部の保育士達は子ども達一人ひとりが好んで楽しんでいた遊びを用意して待っていました。一目散に遊び始めるT君、家族との離れ際は涙したものの、自ら気持ちを切り替え遊び始めるMちゃん。保育園の生活は、子ども達の意欲とそこに関わる大人達との信頼・共感、そしてご家族の方との信頼・協力が基本となっています。年の始めに見せてくれたこの子ども達のように、“子どもの輝かしい心の瞳”が中心である生活となるよう、保育園が温かな場所でなければいけないという基本を大切に重ねていきたいと思っています。”子どもの心”を保護者の皆様・担任達とたくさん語り合い、一人ひとりのお子様の成長を楽しみに、今年もまた保育に励んでいきたいと思います。

よろしくお願い申し上げます。

副園長 若山 望
(「櫻」つくしんぼ・そよかぜ 2023年1月号より抜粋)


子どもの力を信じる

比較的暖かな日が多かった11月、園庭で興味のある遊びでのびのびと楽しむお子様達の姿を多く目にすることが出来ました。

2歳児Aちゃん&1歳児Mちゃん

巧技台20cmと10cmの間にビームを2本渡し、傾斜のある橋が設定されてありました。
高い方から降りてくるAちゃん、下から上がってくるMちゃんを発見、二人とも両方のビームにまたいだ状態で立っていました。“どうするのかな~?’’と眺めていると、片方のビームに足をそろえ横向きで降り始めるAちゃん、その姿をみたMちゃんは空いた方のビームに同じく足をそろえて横向きに登っていきました。その間二人に会話はなく、落ちないように二人とも真剣でした。

三輪車遊び(5歳児2名・4歳児1名・2歳児3名)

朝の園庭遊びの設定に三輪車のコースが描かれていました。大きな三輪車を巧みに乗りこなす5歳児、そのカッコよさに憧れるようにして必死についていく4歳児、その姿をじっと見つめる2歳児、そんな中でも黙々と自分の三輪車を必死にこぎ続ける2歳児、5歳児の運転にはスピードがあったので私もしばらく目を離さず見守りました。ゆっくりとこぐ2歳児の後ろにつきどうするのかと見守ると、きちんと一度は止まりペダルから足を降ろし足で歩いて横から抜いていきます。次にはその子にぶつからないようカーブして抜くことを考えたようです。そのうち2歳児の担任が危険を感じたのか「ガソリンスタンドです」と砂場道具を用いて給油所を始めると2歳児数名が給油係りに、5歳児が「ガソリンお願いします!」と参加します。4歳児も嬉しそうに真似ます。みんなが笑顔でなんとも微笑ましい光景でした。

大人からみてヒヤッとすることでも工夫する力を持つお子様達、ちょっとした工夫で遊びに変えていくお子様達、“子どもの力を信じる”高橋理事長がよく話されている言葉を実感しますね。

副園長 若山 望
(「櫻」つくしんぼ・そよかぜ 2022年12月号より抜粋)

分かってはいるけど…

10月は気温の変動も大きく、 体調管理や衣服調節に戸惑う日が多くありましたね。当圏の子ども達は幼児部になると朝から運動着に着替え半そで半ズボン、少し冷える日は上に一枚長袖を着て 過ごしますが、 遊び始めるとすぐに脱いで元気いっばいに遊び回っています。先日の保育公開ではそんな退しい姿を感じられた方も多かったのではないでしょうか?

さて、 その保育公開、 お家の方に来てもらいとても嬉しそうな表情、 自慢気に活動する姿をたくさん見かけ ました。 そんな中、 これからお仕事に向かう…、 まもなく終了時間…、 お子様達の淋しい気持ちとの葛藤に何人か出会いました。

1歳児 H君

たまたま園庭で出会ってしまい、なかなか離れることが出来なかったH君。こちらの配慮ミスもありH君 に申し訳ない気持ちを伝えつつ「10数えたらママ抱っこおしまいでいい?」もちろん頷いてはくれません。
「そうだよねーごめんね」と受け止めつつも、せっかくの保育公開いつもの姿を少しでも見て頂きたかったので、数え始めました。もちろん納得はせず泣き泣きの別れになってしまいましたが、最後は私に手を伸ばしてくれて諦めてくれました。しばらくは担任に抱っこされていましたが、いつもはよく遊んでいるH君なのでそのうち本領発揮、ニコニコ笑顔で遊んでいました。

2歳児 Y君

H君との関わりがあった後、今度はこれからお仕事に行くママと離れることを悲しむY君を見かけました。 ママの足にしがみつきニタニタとしています。きっと承知はしていたのでしょう、同じように心の準備として10数え始めました。数え終えると自らママの足に絡めた手を放すY君、離れた後多少は声を出していま したが、しっかりと自分で気持ちを切り替えて担任と一緒に保育室に戻りました。

お子様達は、 分かってはいるけど気持ちの整理がつかずに泣いたり怒ったり…、よくありますよね。

大人も泣かれてしまうと戸惑います。 そんな時には、大人も素直に気持ちを伝えたり、切り替えのきっかけを作ってみてあげるのもよいでしょう。

副園長 若山 望
(「櫻」つくしんぼ・そよかぜ 2022年11月号より抜粋)

自己主張との付き合い方

1~2歳児クラスのお子様の連絡帳や子育て相談で一番多い内容です。

<2歳児Nちゃん>
「ひろちゃん!ひろちゃん!」と叫び続けるNちゃん。(ひろちゃんとは、「櫻」で飼っているうさぎさんです) あまりにも大きな声で叫ぶので「ひろちゃん見たいの?じゃあ一緒に行く?先生に “ひろちゃんの所に行ってきます’’ ってお話しよう」と近寄りました。でも言葉にはしません。表惰はしっかりと私の目を見ています。代わりに私が代弁をし、ひろちゃんの所にいきました。

しかし、またそこから行先は違います。園長先生のいる所を指差し室内へ、しかし園長先生はいませんでした。それでも出て行こうとはしません。「園長先生がいいの?じゃあ待ってようか。」というと事務所内をウロウロ…。そこへ園長先生が入ってきました。「園長先生と遊んでからお部屋に帰る?」表情は冴えません。そこで園長先生が 「ひろちゃんにご飯あげに来たのかな?」との声に「それ!」と言わんばかりの表惰をみせるNちゃん。「〇〇先生と一緒にあげておいで、そうしたらお部屋に帰るんだぞ!」と袋に入った餌を園長先生からもらい大満足。ひろちゃんに 餌をあげて素直に保育室に戻りました。

「ひろちゃん!」と叫ぶことしかできなかったNちゃん。本当は先生と一緒に餌をあげてから保育室に行きたかったけれども、園長先生の所から餌をもらわないと出来ないことが分かっていて、その説明は難しかったのでしょう。

このようにこの時期のお子様達の自己主張の内面は、上手に言葉で伝えることが難しく、叫んだり怒ったり泣いたり して訴えているのだろうと感じることが多々あります。過去にあった出来事から、自分なりに見通しをもち生活するようになってきた成長の姿です。主張の中に潜む思いを察し、気持ちに寄り添えることが大切です。

日頃、担任達もお子様達の内面にたくさん向き合っています。関わりが難しいと感じる時には、ぜひ担任達と沢山 相談してみてくださいね。

副園長 若山 望
(「櫻」つくしんぼ・そよかぜ 2022年10月号より抜粋)

子どもは遊びの天才

今年の夏はどのようにお過ごしでしょうか。市内のコロナウイルス感染者増加に伴い、保育園でも家族内 の感染者、自宅待機の連絡も多くありました。また、8月中旬以降は小さいお子様を中心に手足口病の診断を受けた報告が増え始め、健康面に対して気が休まることのない日々の連続でした。

そんな中、登園するお子様達はいつもの年と変わりなく、蝉を捕まえ追いかけたり、木陰で色水遊びをしたり、プールやシャワーで汗を流し、程よい室温に配慮した保育室で気持ちよさそうにお昼寝をして過ごしてい ました。少しずつ取り戻す日常、コロナ禍で得た学びを活かした新たな日常の中で、今後の社会を担う “子ども達にとっての最善” を探り続けていきたいと思います。

<3歳児>
猛暑の時には、朝9時半過ぎに熱中症警戒アラートがなり、室内遊びに移動。様々なコーナーで好きなことを思い思いに楽しむさくら組さん。パズル・木製プラレール・各種ブロック・塗り絵・折り紙…。そんな中で1人分ずつ分けて配られている粘土あそびコーナー。「みてー!お肉!」「ほら、お豆!」「これなーんだ?」作ったものを当てるクイズ遊びが始まりました。私も答えに参加してみたのですが、なかなか当たりません。 “アイスの棒・枝豆・カブトムシ・蝉…” 今の時期ならではの答えが次々と上がってきます。その形を見てみると「???」でも確かに形の一部が似ています。大人は全体像を捉えて考えようとしてしまいますが、子ども達は直観で「〇〇みたい!」と感じ、感じた事を声にする事が楽しいようです。また、クイズを出す子も「あたり!」と声にすることだけが楽しいお子様もいます。もちろんしっかりとイメ ージをしていてなかなか当たらないことを楽しんでいる子もいます。

“粘土で遊びながら、感じたことを声にすることが楽しい!粘土を通した自由な創造遊び” 、まさに子どもは遊びの天才。正解のない自由な発想、これからの時代、大人たちにも必要な力なのかもしれませんね。

副園長 若山 望
(「櫻」つくしんぼ・そよかぜ 2022年9月号より抜粋)

葛藤を乗り越える

お子様達は安心して過ごす家庭から離れ、保育園という初めての社会で、自分とは違う存在(お友達)両親や祖父母とは違う大人(保育士等職員)と過ごすことになります。不安であることはもとより、様々な葛藤と戦っていることを日々感じます。そんなお子様達の葛藤をいくつかお伝えしたいと思います。

1歳児Kちゃん

「お友達を噛んでしまいました…」担任につれられて噛まれて泣きながら治療を受けるMちゃんの隣でうつむくKちゃん。「状況は?」と担任に聞いてみると、どうやらMちゃんがお友達の使っていた玩具を持って行ってしまった姿を見て「ダメだよ!」という気持ちでKちゃんがMちゃんを噛んでしまったようでした。1~2歳児の保育室の中ではこのように言葉にして伝えることがまだ難しく、自分で出来る方法をとってしまってから、心の中で葛藤していることはたくさんあるのでしょうね。

5歳児Y君

いつも元気で天真爛漫なY君。遊びも発想豊かで次々と展開を考え、いつでも遊びの中心となっています。担任のお話を聞いていても、聞いた言葉からふと気付いたことを声にしてしまうので、時折「今は聞いていてね」と担任から言われ「あっそうだった」と慌てて口に手を当てることもあります。

そんなY君、先の物を取ろうとしてついついお友達を押してしまったり、順番を待ちながら身体を揺らしていた時にお友達にあたってしまったり…、ある日担任が「こういう時どうしたらいいのかな?」「Y君もわざとしているわけではないもんね」と聞くと「うん…」困った表情をした後で、「せんせい、ストップって言って!」と自ら頼んでいました。してしまった事にはいつでも素直に謝るY君、その内面ではそんな自分ではどうにもできない葛藤があったんですね。

子ども達の世界ではこのような心の葛藤がたくさんあるのでしょう。子ども同士で喧嘩になったり、大人たちに受け止めてもらいながら相手の身になって考えてみたりしながら、徐々に自分の気持ちに折り合いをつけていくことを学んでいくのでしょうね。

副園長 若山 望
(「櫻」つくしんぼ・そよかぜ 2022年7月号より抜粋)

連絡帳コメントから

お子様達はようやく新しい園生活にも慣れ、保育士達が用意したお子様の姿に合わせ発達に添った保育環境の中で、思い思いに楽しむ姿が多くなりました。また、生活も安定してきたのか、保護者の皆様からもお子様の心に触れる温かなコメントを頂くようになり、嬉しく感じています。

連絡帳のコメントよりいくつかご紹介させて頂きたいと思います。

0歳児 8か月Eちゃん

パパがお風呂に行こうとすると、 「おいてかないで~」と言っているかのように叫びながらついていってし まうので、 脱衣所で服を脱がせてあげると、 キャッキャと足をバタバタさせながら待っています(笑)
自分のご飯が終わって大人たちのご飯の時間になると、 必ず椅子の下に立って私にもなんかくれ~とずっと「あーあー」と言っています。

2歳児 T君

今朝、 弟 0歳児 K君の鼻を吸っていると、 「ちょっとーやめてくれる?あかちゃんいやだねー」と止めにきました。 最近はお兄ちゃんの一面も見せてくれるようになりました。

どちらのコメントもご家族の温かな光景が目に浮かびます。

どんなに小さくても家族の一員!日頃は赤ちゃん返りをしてママを困らせてしまうお兄ちゃんも、しっかりと弟を思いやる心が芽生えています。ご両親がお子様の心を感じて受け止めてくれることは、お子様にとってかけがえのない心の栄養です!親子の心のやりとりが、心の発達の軸となり、思いやりの心を育てていくので しょうね。今後もぜひ、 “子どもの心エピソード” お知らせ頂けたら嬉しいです!

副園長 若山 望
(「櫻」つくしんぼ・そよかぜ 2022年6月号より抜粋)