インクルーシブ保育

大切に考えていること

障がいの有無に関わらず、すべての子ども達を対象とし
共に遊び、共に学び、共に育つ保育

「一人ひとり違っていて当たり前」という前提で
必要な支援を一人ひとりに保障していこうと考える
大人も子どもも育ち合う保育

子どもはみな優しい心を持っています。そして、子どもが持つ「自ら育つ力」は、障がいのあるなしに関係なく全ての子どもが秘めています。新たな遊びに挑み、分けへだてなく一緒に楽しむ子ども達には真の優しさ、強さがあります。

インクルーシブ保育の現場では、保育士が一人一人にどのように向き合い、対応しているかを、子どもたちは観察しています。保育士が「〇〇ちゃんは何で泣いているんだろう?」「何が嫌なんだろう?」と内面を察する問いかけをしたり、「いま考えているところだから、もう少しだけ待ってみよう」など、状況をわかりやすく伝えることによって、子ども同士は自然と理解し合うようになります。そして、保育士が、どの子も分け隔てなく可愛がる様子を見聞きしていくうちに、子ども達自身もありのままの個性を受け入れ合うようになります。

共生社会に生きる子ども達が、いわゆる「障がい」を個性の違いとして受け止め、理解し、譲り合える人に成長してほしい。そのために、インクルーシブ保育環境の経験が生きることを願っています。

より支援が必要なお子様の育ちを支える

療育施設に通われるお子様の場合、保護者の同意のもとで、担当の主治医や療法士との連携をしています。療育施設に保育士が出向いてお子様の療育内容を確認することもあれば、逆に療育担当者の方が来園されて、お子様の普段の様子を観察するということもあります。

療育の現場で受ける指導と、保育園での保育士の対応が食い違ってしまうなら、子どもは混乱してしまいます。子どもを中心に考え、可能な限りの情報交換と相互協力を行っています。

より専門的な保育スキルを身に着ける

インクルーシブ保育の運営には、より専門的な担当保育士のスキルが求められます。そのため、園内での情報共有や勉強会を実施しています。保育士一人で悩みを抱え込むのではなく、職員全員が協力して、保育士としての成長を支えあっています。

また、療育施設の専門家からの学びも担当保育士のみならず職員みんなで共有しています。