ごあいさつ

昭和41年、保育士の高橋保子(現理事長)が、地元の日産自動車・村山工場で働くご近所さんに「お子さんを預かってもいいよ」と声を掛けました。その一言が広がり、あっという間に自宅開放では収まりきれない人数になってしまいました。

近隣の地主様から「こんな狭いところでは遊べないだろう、この土地を使いなさい」とのありがたいお言葉と土地を提供して頂き、木造の保育施設を開設しました。

その翌年、東京都多摩事務所から「認可保育所にしましょう」と指導をいただき、昭和43年度に鉄筋コンクリートの園舎が完成、昭和44年4月に認可保育園「村山中藤保育園」となりました。

「知らない」では済まされないから

子どもたちの命を預かる以上、「知らない」「わからない」では済まされない。「もっと深く学ばなければならない」と重責を感じていました。

開園した40年代は保育に関する情報が少なかったため、自ら大学や病院の研究室に出向いて聴講し、外部の研修会に参加するなど、研鑽に努めました。貪欲に学ぶ姿勢、それが私たちの保育理念や保育目標、現在の保育内容に息づいています。

自ら育つ力を発揮できる環境づくり

自ら育つ力を子どもたちは秘めています。自ら体験していく、また自ら学び得られるように、子どもたちが自発的に活動しやすい環境を整える。これが私たち保育者の役割だと考えています。

遊具や教材などの「物」と、子どもに関わる人間 ― 親、保育士、園児も含めて「人」、そのどちらも「環境」です。子どもの知的・情緒的な発達には、物的環境の整備はもちろん、人的環境も大きく影響します。子どもたちが安心して、のびのびと生活できるよう、私たちは「物」と「人」、どちらの環境にも気を配ります。

健全な育ちを求めて

保護者の都合。保育士や園の都合。わたしたち社会にはいろんな都合がありますが、まずは子どもを中心に考えてみる。そして、保護者と保育士が相互に譲り合い、協力して、子どもの健全な育ちを守る体制を作っていきたいと願っています。