“なぜ汗をかくのか…”

先日の幼児部の朝会で、お子様達にお話しをしました。

「暑いときに皮膚から出てくるものは?」と聞くと、「汗」と応えてくれました。

「そう、汗だよね。暑いといっぱい汗をかくよね。それではなんで汗はでるのでしょう?」ときくと、“あついから”“みずを飲むから”と応えは様々でした。

「汗はね、身体を冷やすために出てくるんだよ」と話すと、“そうなの!”と少し真剣な表情になり、『汗をかいたときにフーって息を吹きかけてごらん、少し冷たくなるでしょ…汗を乾かすときに身体の熱を取ってくれるんだって』と、発汗して体温を下げている身体の仕組みを話しました。

また、汗をかいて水分が外に出てしまうことから、水分をとること、食事をしっかりとることの必要性、身体を守るために午睡が必要なことも合わせて話をしました。

自分の身体の健康管理を意識すること、幼いから、わからないからと大人が管理するのではなく、子が承知して生活することの大切さを伝えたいのです。

0歳児、1歳児でも、「いたいね、お薬ぬろうね、ここにぬってもいい?」と聞いて、「うん」と頷いてから薬をぬれば泣かないでできることも、大人の都合でぬると大泣きして嫌がること、ご家庭でも経験があるのではないでしょうか。

経験や思考力や判断力が未熟ですから、大人の見守りが必要なことは当然です。ただ、大切な事は承知して行動すること、大人が指示支配をするのではなく、一緒に考えて行動する習慣を幼いうちから付けることが大切なのではないでしょうか。

登園後、園庭で遊んでいる子ども達を見ていると、自然と木陰を選んで遊んでいるようです。大人が言葉にしたわけでもないのに、木陰の方が涼しいと言うことを感覚的に感じて、行動、判断しているお子様たちです。すごいですね。

「櫻」園長 若山 剛
(「櫻」つくしんぼ・そよかぜ 2022年7月号より抜粋)