どうしてますか?お子様の間食

~保育園の2回食について~

夕方の送迎時、『お菓子食べた~い!』という声が時折、聞こえます。また、晩御飯をあまり食べてくれない…という内容の相談がありますが、よくよく聞いてみると、帰宅後からご飯を食べる前までの間にジュースやお菓子など口にしている状況があるようです。晩御飯が進まない…、集中できない…のは糖分を摂ってしまう事が原因かもしれません

ジュースやお菓子などは添加物や糖分がたくさん入っています、特にジュースには角砂糖10個以上(500ml当たり)含まれるものもあります(野菜ジュースなども角砂糖4個分相当)。

お菓子も種類によっては脂質や人口甘味料が多く入っているものもあり、晩御飯への影響は大きいようです。そして、習慣化することで糖分の摂り過ぎや、食事を嫌がり栄養バランスが偏るなど、虫歯の発症や肥満傾向の体質となります。また将来、糖尿病のリスクが上がるなど、健康に良くないことばかりです。晩御飯前の間食に、お菓子やジュースを口にしているとすれば見直す必要があるのではないでしょうか。

もし、あまりに空腹を感じているようなら、お菓子ではなく、おにぎりやパン(甘くないもの)、蒸かしたイモ、茹でたトウモロコシ、おしゃぶり昆布や食べる煮干しなど、飲み物はお水かお茶に置き換えれば、糖分は抑えられます。その分、晩御飯の時に主食を減らし、おかずを中心に食べれば栄養バランスは良くなります。もし甘いものを欲しがるようなら食後のデザート(少量)程度にしましょう。

保育園では2回食(午前食・午後食)を行っております。食欲と空腹の関係を考慮して、家庭での朝ご飯を7時、夜ご飯を7時と設定し、4時間経過すれば空腹を感じるので、11時と3時にそれぞれ食事を摂っています。3時の午後食の時もご存じのように軽食となり、既製品の甘いお菓子は一切使用しておりません。

一日30食品を目標として、そのうち園での食事では20食品程度摂取するようにし、必要な栄養量をバランスよく組み合わせ献立してあります。また、一日の摂取量は乳児(りす・こあら・うさぎ組)は50%、幼児(さくら・ひまわり・ばら組)は44%ぐらいを目安に保育園で摂れるようにしています。

したがって、残りの必要栄養量(摂取量)は朝晩のご飯で食べる…と考え献立してあります。
※保育園のしおり「保育と栄養」をご参照ください。また、献立表の「朝夕食のヒント」、食育通信のレシピなども参考にしてみてください。

乳幼児期の食事は生涯に影響する重要な身体作りであり、食習慣を決めると言っても過言ではない時期です。直接、お子様の口に入るものだからこそ、今一度、当園の基盤となる『食事』の考え方を家庭にも役立てて頂きたく記させていただきました。

「白樺」園長 品川 晃彦
(「白樺」もえぎ 2022年6月号より抜粋)