○○ごっこ遊び

先日、5歳児2名が神妙な顔をしながら事務所に入ってきました。一人のお子様が「目を叩かれた…」と片目を指さして話し始めました。「おっ?(ばら組さんのケンカで顔?)なんで目を叩いちゃったの?」と問いかけると「だって…、“なぐりあいごっこ”をしてたら当たっちゃったんだもん…」と涙目で叩いてしまったお子様が説明していました。遊びの延長線上で当たってしまった事、加減をしながら遊ぶ事が必要だった事を諭すようにお話ししましたが、私が一番ショックだったのは“殴り合い”という言葉が5歳児の口から出て、普段の遊びの中でごっこ遊びとして広まっている事です…。

昔から“戦いごっこ”“ポケモンごっこ”などで、火を噴く真似や手のひらから相手に向けて「ハっ!!」という場面などはありました。フォートナイトのような“撃ち合いから最後まで生き残るゲーム”も一時期、流行し、ブロックで銃を作って標的となる友達、ものを撃つ「ごっこ遊び」が流行り、その当時のお子様たちにお話しした事もあります。

今回も同じようなケースではありますが、 “殴り合い”という言葉が5歳児から…。どうなのでしょうか?そのお子様はその場面をどこかで“見たり”“聞いたり”して遊びの中に取り入れているということ…。そして『殴る』という言葉を躊躇なく使う事…。とてもショックでした。その2人にも私の今感じている気持ちを素直にお話ししました。「そうなんだ…」という表情で、2人で顔を見合わせて「もう(使うの)やめようね…」と言っていました。

まだまだ現実と作り物(動画やアニメ、ゲームなど)の分別がつかないお子様にとって、動画やSNSで流れてくる画像を意味も分からず、見たもの、聞いたものを“発してみたい”、周囲の大人、大きい兄姉が使っている言葉など真似て“使ってみたい”など、この乳幼児期は素直に周囲の状況を吸収します。

画面の向こう側で殴り合っているシーン。我が子が社会(保育園)で同じ行為をするお子様に育ってしまうという意識、気をつけなければならないということ…。今は注意を払っていても色々な動画が流れてくる世の中です。大人が上手にコントロールする事、改めて感じた先日の場面でした。

「白樺」園長 品川 晃彦
(「白樺」もえぎ 2026年6月号より抜粋)