優しいことは強いこと

新年、あけましておめでとうございます。

“誰もが心穏やかに暮らし、人と人とが温もりのある優しさにより支え合う日々を願う”

今年もまた祈願してきました。

どのような状況下であっても、“子どもの育ちを保障する” ということは、私達保育者のみならず、全ての大人の責任であると思います。

“健康であること”
“近くにいる人と人とが思いやりをもつこと”
“何かに真剣に取り組むこと”
そして “純粋な笑顔があること”

コロナ禍の続く中で、お子様達からその大切さを学んできました。

泣いている子どもの頭を撫でる1歳児、泣きながら懸命に自分の気持ちを語る友達の背中を隣で摩る4歳児、歩行が不安定な子どもの通り道を空ける5歳児、どの光景も笑顔いっぱい元気に遊ぶ子ども達から自然と現れた姿です。

子ども達がのびのびと遊び安心して生活できる環境を守り、私達大人は一度立ち止まり、子ども達のその姿を見つめ、“人としての生き方を考え直す” ことが必要なのかも知れませんね。お子様達の日頃の姿から、人間が本来生まれ持つ育つ力・生きる力を感じます。

“優しいことは強いこと” 私が大切にしている言葉です。真の強さには、大きな優しさを感じます。保育という仕事を重ねながら、多くのお子様達そして保護者の皆様から学んできました。今年もまた、お子様達の優しさ・逞しさにたくさん触れながら “ 人が人らしく育つこと” への学びを深めていきたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

副園長 若山 望

(「櫻」つくしんぼ・そよかぜ 2022年1月号より抜粋)