子どもの力を信じる

比較的暖かな日が多かった11月、園庭で興味のある遊びでのびのびと楽しむお子様達の姿を多く目にすることが出来ました。

2歳児Aちゃん&1歳児Mちゃん

巧技台20cmと10cmの間にビームを2本渡し、傾斜のある橋が設定されてありました。
高い方から降りてくるAちゃん、下から上がってくるMちゃんを発見、二人とも両方のビームにまたいだ状態で立っていました。“どうするのかな~?’’と眺めていると、片方のビームに足をそろえ横向きで降り始めるAちゃん、その姿をみたMちゃんは空いた方のビームに同じく足をそろえて横向きに登っていきました。その間二人に会話はなく、落ちないように二人とも真剣でした。

三輪車遊び(5歳児2名・4歳児1名・2歳児3名)

朝の園庭遊びの設定に三輪車のコースが描かれていました。大きな三輪車を巧みに乗りこなす5歳児、そのカッコよさに憧れるようにして必死についていく4歳児、その姿をじっと見つめる2歳児、そんな中でも黙々と自分の三輪車を必死にこぎ続ける2歳児、5歳児の運転にはスピードがあったので私もしばらく目を離さず見守りました。ゆっくりとこぐ2歳児の後ろにつきどうするのかと見守ると、きちんと一度は止まりペダルから足を降ろし足で歩いて横から抜いていきます。次にはその子にぶつからないようカーブして抜くことを考えたようです。そのうち2歳児の担任が危険を感じたのか「ガソリンスタンドです」と砂場道具を用いて給油所を始めると2歳児数名が給油係りに、5歳児が「ガソリンお願いします!」と参加します。4歳児も嬉しそうに真似ます。みんなが笑顔でなんとも微笑ましい光景でした。

大人からみてヒヤッとすることでも工夫する力を持つお子様達、ちょっとした工夫で遊びに変えていくお子様達、“子どもの力を信じる”高橋理事長がよく話されている言葉を実感しますね。

副園長 若山 望
(「櫻」つくしんぼ・そよかぜ 2022年12月号より抜粋)