応答的なやり取りを重ねる

0歳児 A君

担任の動く姿を追い不安そうにお部屋から覗いています。「〇〇先生、行っちゃったね~ 待っているの?」と問いかけると、行った先を指さし頷きます。「じゃあ、望先生と遊んで待っている?」と声にすると、以前一 緒に遊んだことのある玩具を持ってきました。“1歳を過ぎ自由に歩くようになり、自分の意思を人に伝え、人の話を聞いて動きを変える” こんなに小さくても、言葉ではまだ伝えられなくても、しっかりと人としてのコミュニケーションが取れていたこの出来事に、改めて日頃の応答的なやり取りの大切さを実感しました。

小さなお子様たちも、日々の保育園での暮らしの中で、担任達と応答的なやり取りを重ねていくことで、人の話に耳を傾け、その子なりに出来る方法で応えてくれるようになります。

1歳児クラスの子ども達が大好きなドングリを拾い集めることを目的に、手をつないだ相手が時折動いてしまっても「おてて!おてて!」(あっそうだ!と言わんばかりの表情で戻る)など上手にやりとりしながら、無事に園外保育から帰ってきたことにも感動しました。

0 • 1歳の小さな子ども達にも心の動きがあり、その心に対して応答的にやり取りを童ねていくことを今後も大切に過ごしていきたいと思います。

副園長 若山 望
(「櫻」おひさま 2024年11月号から抜粋)