お友達との共感

4歳男児K君

お友達と手をつなぎ事務所にやってきました。いつもの笑顔がありません。手をつないでいるお友達はおでこに少し赤い傷がありました。状況を聞くと、片付けの際にK君が片付けようとした玩具がたまたまお友達のおでこに当たってしまったとのことでした。お友達も痛そうに涙目ではありましたが、少し我慢している表情でした。困ったK君の気持ちが伝わっていたようです。治療を受けるお友達の表情をのぞき込み、K君も涙目に・・・。心からの「ごめんね」「うん 」お互いの気持ちを思いやる姿に感動しました。

5歳児K君

「キラキラのテープください」一緒に教材室に選びに行きました。金色のテープを渡そうとしたのですが「僕はこれが好きだけど赤いのがいい!」とK君。「好きな色でなくていいの?赤でいいの?」と再度確認しましたが、赤いキラキラテープ(マイラップ)をもって保育室に戻りました。教材室から出る時に「〇〇ちゃん、きっと喜ぶな~~」と嬉しそうにスキップするような走り方で出ていきました。

お友達の喜ぶ姿をイメージし、自分の喜びにしているK君の姿に5歳児の協調する喜びを実感しました。運動会に向けての活動が多かった9月、しっかりとお友達との共感も積み重ねている子ども達です。

副園長 若山 望
(「櫻」おひさま 2024年10月号から抜粋)