「ばら組のおにいさん・おねえさん、ありがとう!」

先日うさぎ組さんから「広い公園で遊びたい!」という希望があがり、ばら組のお子様たちに相談してみたところ、『ばら組さんが山王森公園までお散歩に連れて行ってあげよう!』ということになり一緒に出掛けました。

前日より「明日はうさぎ組さんと手をつないでお散歩にいくの!」と楽しみにしていたばら組のお子様たち。園庭で遊ぶ事とは勝手が違い、手をつないで公園まで連れていくという『使命感』にお子様たちは目を輝かせていました。

当日の朝も改めて出発前に集まり、どう連れて行ったら良いか作戦会議をしていました。手をつなぐ相手が決まりいざ出発…。優しく「だいじょうぶ?」と声を掛けたり、道路では白線の内側をうさぎ組さんが歩きやすいように速さを意識しながら歩いていました。中には、腰をかがめながら、手をつなぎ相手の目線に合わせて歩く様子もあり何とも微笑ましい光景がそれぞれにありました。

帰り道も公園でたくさん遊び、ちょっと疲れ気味のうさぎ組の事を考えながら年上としての責任感を持ち、優しく保育園まで連れて帰ってくれました。

無事に保育園に到着するとうさぎ組のお子様や担任たちから「ありがとう~」「たのしかった~」と言われ、とても満足そうなばら組のお子様たち…。その目は『達成感』『満足感』に満ち溢れていました。

当園では、異年齢で一緒に生活することにより、自然発生的に関わり合いが生まれ、小さい子への労わりや思いやる気持ち、年上の子への憧れなど、子ども同士の信頼感が一緒に育つような環境整備を行っております。特に年上のお子様たちは、優しく丁寧な関わりを通して、相手が嫌がる動作や言動を察知して無理強いをしない優しさも大きく芽生え育っていくことを大切にしています。

ばら組のお子様たちには今後もたくさん活躍していってもらいたいです。

「白樺」園長 品川 晃彦
(「白樺」もえぎ 2024年11月号より抜粋)