自分なりに判断する

最近のばら組さん、頼もしい姿がちらほらとみられるようになってきました。

「お片付けしてきてくれる?」とお手伝いを頼まれた白樺5歳児T君R君

砂場のバケツを持ちサッシの前でちらちらと事務所を覗いては2人でなにやら話しています。困っていそうな表情も感じられたので、「どうしたの?」と近寄りました。「だってあけていいのかわからない…」いつもは開いていることが多い園庭への出口のサッシが閉まっていたのです。「このバケツをもどしにいくんだけど…」「えらいね。勝手に開けてはいけないのかな?って考えていたのね。片付けが済むまで先生がここにいればいいかな?」と話すと「うん!」と張り切って片付けさっさと戻り「ありがとう!」と2階に上がっていきました。

「〇〇君呼んできてくれる?」と3歳児の入室を頼まれた櫻5歳児Yちゃん

三輪車に乗りなかなか担任の呼びかけに気が付かない3歳児、その様子を気にしながら見ていたYちゃん。
3歳の担任もその姿に気が付きYちゃんにお願いしました。「まだのりたいの?せんせいよんでるけど…」「もうちょっとのりたいの?」と語りかけます。お姉ちゃんに気持ちを受け止めてもらえたからでしょうか、その後三輪車から降りてYちゃんと手をつなぎ2階へ上がっていきました。

大人から頼まれた内容をそのまま行うのではなく、周囲の状況や相手の気持ちを考え、自分なりに判断をしている姿に関心しました。”子どもの心”とはいえ、大人顔負けのエピソードですね。

副園長 若山 望
(「櫻」おひさま 2024年7月号から抜粋)